IMPLEMENTATION / ARTICLE 04

AI導入前に整理したい5つの情報

何を頼みたいか、誰が使うか。導入前に整理したい5つのことを、資料がそろっていない場合も含めて紹介します。

導入・運用8分で読める参考資料も掲載
公開:2026年8月3日最終更新:2026年9月17日発行:株式会社ファーストイノベーション
AIへ設定する会社資料を整理するイメージ
使う目的を決め、必要な資料から整理する。LUMINA COLUMN / 04
この記事の目次

SHORT ANSWER

まず、結論から。

結論AI導入前は、目的、利用者、参照資料、入力しない情報、人の確認体制の5項目を先に整理します。

完璧な資料集を先に作る必要はありません。対象業務と利用者を決め、必要な情報と入力してはいけない情報を分けることが第一歩です。

KEY POINTS

この記事の、4つの要点。

  • 最初に対象業務と改善したい状態を一文で定義する
  • 基準となる資料と参考資料を分け、版・更新日・管理者を確認する
  • 個人情報・営業秘密・契約上制限のある情報を分類する
  • AIの回答を誰が確認し、どこまで利用できるかを決める

FIVE ITEMS

集める前に、使い方を決める。

『会社の資料をすべてAIに入れる』という進め方は、範囲が広すぎて目的もリスクも曖昧になります。まず、どの業務の何を改善したいかを一文で定義し、その業務に必要な資料だけを選びます。

利用者が一人か複数部署かによって、必要な権限と説明も変わります。利用目的、利用者、参照資料、禁止情報、確認者の5項目を一枚にまとめると、設計と見積もりが具体化します。

導入前にまとめたい5項目と、書き方の例
  1. 目的

    どの仕事を、どう改善したいか

    例:問い合わせメールの下書きにかかる時間を減らす。

  2. 利用者

    誰が、どの場面で使うか

    例:営業担当者が返信前に使い、責任者が内容を確認する。

  3. 参照資料

    何を正しい情報源にするか

    例:最新版の商品案内と料金表。更新日と管理担当も決める。

  4. 入力しない情報

    何を入力・参照の対象外にするか

    例:返信の下書きに不要な顧客の個人情報や、社外秘の資料。

  5. 人の確認体制

    誰が、何を確認して使うか

    例:担当者が金額・日程・宛先を確認してから送信する。

まだ決まっていない項目は、相談しながら整理できます。

INFORMATION INVENTORY

資料は、正しさと更新性で選ぶ。

同じ制度や商品について複数の資料がある場合は、どれを基準となる最新版(正本)にするかを決めます。ファイル名だけでなく、版、更新日、管理部署、利用範囲を確認します。古い資料を混ぜると、AIは新旧を自動で正しく判断できない場合があります。

資料が未整理でも、公開済みの公式ページ、現在使っているテンプレート、よくある質問など、確認しやすい情報から始められます。運用しながら不足を見つけ、段階的に追加します。

HUMAN REVIEW

確認工程も、導入情報の一部。

AIの出力を誰が確認するか、社内利用に限定するか、外部送信前に何を照合するかを決めます。金額、日程、固有名詞、法令、契約、個人情報など、誤りの影響が大きい項目はチェックリスト化します。

利用開始後は、誤回答だけでなく『役に立たなかった回答』も記録します。ナレッジ不足、指示の曖昧さ、業務範囲の広げすぎを見分け、設計を改善します。

FREQUENTLY ASKED QUESTIONS

この記事のよくある質問。

Q01

資料が大量にあります。すべて登録すべきですか?

いいえ。対象業務に必要で、正本と更新責任者が明確な資料から選びます。重複や旧版は整理してから扱います。

Q02

社内情報が整理されていないと導入できませんか?

導入できます。目的、代表的な業務、現在使うテンプレートや公開情報から始め、必要な情報を段階的に整理します。

Q03

AIの回答は誰が確認すべきですか?

業務の責任者または内容を判断できる担当者です。外部発信や重要判断ほど、確認者と確認項目を明確にします。

PRIMARY SOURCES

判断の基準にした、公式情報。

制度・製品・提供条件は変更されるため、リンク先の最新表示も併せて確認してください。

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