PUBLIC SECTOR / ARTICLE 05

自治体の生成AI活用例と導入時の注意点

通知文の下書きや資料の整理など、自治体での使い方と、情報を扱う際の確認事項を紹介します。

行政・政治10分で読める参考資料も掲載
公開:2026年8月3日最終更新:2026年8月3日発行:株式会社ファーストイノベーション
自治体の窓口で、案内文や公開資料を準備するイメージ
自治体の窓口で、案内文や公開資料を準備するイメージLUMINA COLUMN / 05
この記事の目次

SHORT ANSWER

まず、結論から。

結論自治体では『使える業務を増やすこと』と『リスクを管理すること』を同時に進め、住民への最終回答や行政判断を人が確認する設計が重要です。

自治体のAI活用は、公開情報を用いた下書きや整理など、影響を管理しやすい業務から始め、情報区分・確認者・記録・改善をセットで設計します。

KEY POINTS

この記事の、4つの要点。

  • 公開情報を使う下書き・要約・構成整理から段階的に始める
  • 情報区分、入力可否、利用環境、保存条件を事前に確認する
  • 住民対応・制度解釈・行政判断は担当職員が根拠資料と照合する
  • 政府ガイドラインは参考にしつつ、自治体の規程と責任体制へ落とし込む

STARTING POINT

最初は、影響を管理しやすい業務から。

自治体には、文書作成、会議資料の要約、広報案、庁内FAQなど、生成AIが支援できる業務があります。最初から住民への自動回答や行政判断へ広げず、公開情報を使った下書きなど、人が確認しやすい用途から検証します。

対象業務ごとに、利用する情報、期待する出力、誤りが起きた際の影響、確認者を整理します。利用件数だけでなく、手戻り、確認時間、利用者の理解度も評価します。

  • 公開済み資料の要約
  • 庁内向け案内文の下書き
  • 会議論点の整理
  • 広報・説明資料の構成案

GOVERNANCE

ルールと責任を、利用前に明確に。

2026年6月に改定された政府の生成AIガイドラインは、利活用促進とリスク管理を一体で進める考え方を示しています。これは政府機関向けの規範であり、すべての自治体へ同じ形で直接適用されるとは限りませんが、体制やリスク評価を考える重要な参考になります。

自治体では、情報セキュリティ規程、個人情報の取扱い、クラウド利用方針、調達条件と整合させます。利用環境のデータ処理・保存条件を確認し、入力可能な情報を職員が判断できる形で示します。

PUBLIC RESPONSIBILITY

住民への回答は、根拠と人の確認を残す。

制度案内や住民対応では、誤りが権利や手続きへ影響する可能性があります。AIの回答だけを根拠にせず、条例、要綱、通知、公式資料などの正本と照合し、担当職員が最終確認します。

専用AIを使う場合も、情報源の版と更新日、回答できない範囲、担当部署への引継ぎ条件を設計します。正確な回答ができないときに無理に答えず、確認先を示す動作も品質の一部です。

FREQUENTLY ASKED QUESTIONS

この記事のよくある質問。

Q01

自治体で生成AIを使う場合、政府ガイドラインがそのまま適用されますか?

政府向けガイドラインは重要な参考ですが、自治体の規程・情報区分・調達条件・責任体制に沿った個別判断が必要です。

Q02

住民への回答をAIへ任せられますか?

回答案の作成は支援できますが、制度解釈や住民の権利に関わる内容は、担当職員が根拠資料と照合して最終確認します。

Q03

どの業務から始めるとよいですか?

公開情報を使う要約、庁内文書の下書き、会議論点の整理など、情報と影響を管理しやすい業務から始めます。

PRIMARY SOURCES

判断の基準にした、公式情報。

制度・製品・提供条件は変更されるため、リンク先の最新表示も併せて確認してください。

CONTACT LUMINA

組織のルールに合う使い方を、ご相談ください。

対象業務や情報の取扱い、担当者の確認を整理し、AIが支援できる範囲を一緒に考えます。
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